回復期リハビリテーション病棟とは
●回復期リハビリテーション病棟とは
「回復期リハビリテーション病棟」は、脳血管疾患・大腿骨頚部骨折などで、心身へのダメージが大きく残り、元の生活にすぐ戻ることが困難な方に対して、集中的にリハビリテーションを行う病棟です。
365日・休日を含め毎日リハビリテーションを行うことができます。
患者様の活動量を高め早期に心身とも回復した状態で自宅に戻っていただくことを目的としています。
●回復期リハビリテーションの対象患者
対象患者の状態 | 回復期リハ病棟 入院上限日数 ※算定開始日から起算 |
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脳神経疾患(脳梗塞・脳出血など)、脊髄損傷等の発症後または手術後、義肢装着訓練を要する状態 (重症脳血管障害など※高次脳機能障害を伴う脳血管障害・重度頸髄損傷等) |
150日 (180日) |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節若しくは膝関節又は2肢以上の多発骨折後又は手術後の状態 | 90日 |
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により生じた廃用症候群を有する状態 | |
股関節又は膝関節置換術後の状態 | |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経,筋,靭帯損傷後の状態 | 60日 |
●入院から退院までの流れ
1.入院当日 | 入院生活・リハビリテーションについて説明させていただきます。 |
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2.家屋調査 | 入院から1週間以内に、退院後の生活の場を実際調査し、患者様の状態により福祉用具の必要性、改装の必要性がある場合は、アドバイスと今後の方向性を決めていきます。 |
3.医療カンファレンス | 入院から1か月ごとに、病棟スタッフと患者様、家族様と一緒に、経過と今後の方向性について話し合いを行います。この時、ケアマネジャーや、サービス事業所も必要な時は参加していただきます。 |
4.外出・外泊 | 退院に向けて、入院中にご自宅への試験外出・外泊を勧めさせていただいています。 |
5.退院カンファレンス | 退院が決まりましたら、患者様・ご家族様・病棟スタッフ・ケアマネジャー・サービス事業所の方を交えて、退院後の生活について話し合いを行います。 |
6.退院 |
●1日の流れ
病棟での生活すべてがリハビリです。
病棟スタッフが24時間、自宅での生活に困らないよう訓練し、援助させていただきます。
- 起床
- ↓
- デイルームにて朝食
- ↓
- デイルームでの活動
- ↓
- リハビリテーション
- ↓
- 昼食
- ↓
- 病棟リハビリ
- ↓
- デイルームにて夕食
- ↓
- 更衣して就寝
●回復期リハビリについて
回復期リハビリは、回復期リハビリテーション病棟に入院されている患者様を対象に、複数の療法士(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)が、身体機能の回復はもちろんのこと、衣類の着脱や食事・歩行などの日常生活活動の再獲得や発症前のライフスタイルに合わせた趣味活動や、退院後の生活(自宅生活・復職・復学等)を視野に、まずは院内の生活からリハビリを展開していきます。 「できるADL」から「しているADL」そして「するADL」へ繋げ、退院後の生活へのスムーズな移行が可能となるよう、医師・病棟スタッフ・各種療法士・その他医療従事者との連携の中で集中的なリハビリに取り組み、必要に応じてキッチン・浴室等のシュミレ―タ―の使用・適した補助用具の選定や使用方法の指導・自宅改修や補助器具導入の調査や動作指導の実施・院外訓練・ご家族への介入方法の指導など患者様の状態や退院後の生活環境も整えていけるよう、入院中より患者様やご家族と話し合いながら、できる限り自分らしい生活となっていくように、回復期リハビリテーション病棟退棟後の生活・在宅・社会復帰を支援してきます。
※ADLとは「日常生活動作(食事・更衣・排泄・入浴動作)」のことです。